書評/怒りが消えれば、やせられる
「ダイエット本というよりも、自分の感情に向き合うための本でした」
今回紹介したい一冊は、こちらです。
「怒りが消えれば、やせられる―コーピング・ダイエット」城ノ石ゆかり
Amazonでは、「具体的なやせる方法はとても乏しい。 ダイエット本とは言えない!」といった辛辣な書評がありました。 言われてみれば、そうなのかもしれないのです。
それではなぜ、この本を紹介するのかというと、無理な食生活を引き起こす原因として、感情を取り扱っているからです。
きっかけは、去年の秋から、この著者の講座を何回か受けていたことにさかのぼります。
それは、「ダイエットセミナー」ではなくて、「ABCコーピング講座」というものでした。
著者の城ノ石ゆかりさんの講座は、参加者とのセッションという形で進行していきます。
講座は、流れるようなセッションでライブ感がたっぷりです。
ただ、講座のテキストが少ないので、もっと、その内容を理解したくてこちらの本を手に取りました。
その本の、「今までは、食べることでストレスを解消してきました」という一文にドキッとしました。
セルフ診断では、私の食べ方も、ストレス度も、危険域に突入。
心に沸き起こる感情をみないようにして、抑圧や防衛機能で、食べ物を食べていませんでしたか?という問いにそんな時期があったことを思い出しました。自分が受け入れられない考え方、感情を否定して、食べることですっきりして、その感情がまるでなかったかのようにしている。
意識から締め出し、無意識下に押しとどめられた感情たち。
この本では、そんな心のうちがダイエットの方法よりもとてもていねいに書かれていました。
自分らしく毎日を過ごすトレーニングそのものとして、感情を整理するための「こころの4ステージ」があります。
自分の感情に気づくこと。
気づいた感情を分析すること。
「出来事と結果は一直線ではない。感情がわきおこるその奥には、思い込みというフィルターがある。」という感情の構造を知ること。
そして、そのフィルターを書き換えていくこと。
私自身、その考え方を知ることで、少しずつラクになってきています。
マイナスな感情に飲み込まれたときには、この本の教えを思い出して感情を取り扱っています。
小さいとき、学校から帰ってきて、顔がうつむいていたら、母親が
「なんかあった?」とおやつを出しながら話しかけてくれました。
今は、私の帰宅を無邪気に喜ぶ愛犬たちのお出迎えがありますが、
「どうかした?」と自分に問いかけています。
自分の感情に向き合いたい方に、おススメの一冊です。
怒りが消えれば、やせられる―コーピング・ダイエット | ||||
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ストレス解消で食べることはなくなりました。
おいしくいただいています(*’▽’)
ゆか先生「書きまくるトレーニング」5月のツキイチ課題の添削後の文章です。
テーマは「私の一番好きな本を紹介します」でした。
週一回は本に関する話をしたいと決めました(*’▽’)
Facebookページ作りました。